ループする循環型のサイクルへ
2022.02.17
■作っては捨てるサイクルの現在
服が捨てられることは、深刻な環境問題と言われています。
環境省によると、日本国内で新しく作られる服は計81.9万トン。
そして計78.7万トンが、事業所や家庭から捨てられていると推計されています。
(出典:環境省 令和2年度 ファッションと環境に関する調査業務 -「ファッションと環境」調査結果)
なんと9割も、作っては捨てられているのです。
ファッション業界は、年々作るスピードが速まり、消費者の買う頻度も高くなっています。
その結果、捨てる速度も速くなり、結果として大量に廃棄物が生まれている状況です。
このような、作っては捨てるサイクルを「リニア・エコノミー(直線型社会)」 といいます。
工場で作られたら、最終的にはゴミ箱へ、という流れで、従来の大量生産・大量消費のものづくりはこのサイクルで動いていました。
しかし、このサイクルのままでは、近い未来、原料の全てを使い尽くし、社会が立ち行かなくなることが分かっています。
■「サーキュラー・エコノミー(循環型社会)」へ!
「リニア・エコノミー(直線型社会)」の代わりにこれからサポートされていくのが「サーキュラー・エコノミー(循環型社会)」です。
工場で作られてから、また製造工程へ戻っていく、というサイクル。
もう一度原料として使ったり、別の形にして使うようなループ状になっています。
SDGsという目標も2015年に国連で掲げられ、世界で循環型へ移行する動きが起こっています。
しかし循環型へ変わるには、廃棄されてきたものをまた製造過程へ戻すような技術や取り組みが必要です。
■循環型へ!KARSEEの取り組み
カーシーカシマでも様々な取り組みを始めています。
その中の一つが、「BRING」という再生原料を導入したユニフォームです。
使わなくなったポリエステルの服を回収して、再生原料(BRING Material™)を作り、それを使用して新しい服を生産する取り組みです。
他にも、最終的に着用が難しくなってしまった服や服を作る過程で出てしまう残布等をアップサイクルする方法も模索しています。
カーシーカシマはこれからも循環型へと変わっていくよう取り組んでいきます。