裾上げは簡単にできる?手縫いやテープで素早く調整する方法
2025.01.14
目次
裾上げは簡単にできる?手縫いやテープで素早く調整する方法
裾上げは、手縫いやミシン、裾上げテープを使ってご自身で行うことができます。裾上げのやり方や長さを決めるときのポイント、自分で裾上げするのが難しいときの対処法をご紹介します。
裾上げは、ズボンやスカートの生地によって異なりますが、手縫いやミシンで簡単に行えるケースがあります。裾上げテープを活用すれば、より簡単に裾上げできるでしょう。
本記事では、手縫い・裾上げテープ・ミシンで裾上げを行う方法やコツをご紹介します。そのほか、長さを調整するときのポイントや、裾上げをご自身で行うのが難しい場合の対処法もお伝えするので、自分で裾上げしようか検討している方はぜひ参考にしてください。
裾上げは自分でできる!手縫い・ミシン・裾上げテープの裾直し術
ズボンやスカートの裾上げは、生地や裾上げする長さによって異なりますが、ご自身で簡単に行えるケースがあります。ここでは、手縫いや裾上げテープ、ミシンで裾上げするやり方やコツをご紹介します。
手縫いの方法とコツ
手縫いで裾上げする方法は、縫い目を目立たせたくない方におすすめです。手縫いの場合、流しまつりや千鳥がけなどの縫い方で裾上げする方法があります。
まず流しまつりの下準備として、ズボンやスカートの全体を裏返し、布の端を1cmほど内側に折ります。このとき、折ったところをアイロンや手で押さえて折り目をつけます。
次に、仕上げたいサイズに合わせて裾を折り返し、三つ折りの状態にしてアイロンで折り目を付けます。完全三つ折りでも構いません。布がずれないように、待ち針で止めておくと縫いやすくなります。
下準備ができたら、裾から5mmほどの位置を目安に折り山の内側から針を刺しましょう。
5mmほど先の本体布の糸を3本ほどすくうように針を通したら、5mmほど先の折り山にまた針を刺します。すくう位置を斜め前の方向に進めるのがポイントです。これを繰り返します。
千鳥がけは、千鳥足のように糸を交差させながら縫っていく方法です。千鳥がけは普通の縫い方とは違い、右利きの方は左から右へ、左利きの方は右から左へ縫います。
下準備としてズボンやスカートを裏返し、仕上げたいラインに折り返します。このとき、アイロンや手で押さえて折り目をつけ、待ち針で止めておくと縫いやすくなります。
布の端から5〜7mmを目安に、折り返しの内側から針を通します。
右利きの方は、右に3〜4mm進んだところの本体布の糸を3本ほど、右から左の向きにすくいます。左利きの方は以下含め、すべて逆方向で行います。
右に3〜4mm進んだところの折り返し部分を、同じように針で3本ほどすくいます。これを繰り返します。
本体布をすくった向きと折り返し部分をすくう向きを揃え、1歩戻りながら進むイメージで縫います。
手縫いのコツは、本体布をすくう部分を最小限に抑えることです。これにより、表から見たときに縫い目が目立たなくなります。流しまつりや千鳥がけ以外に、たてまつりや奥まつりという縫い方も、ズボンやスカートの裾上げに適しています。
裾上げテープの使い方
裾上げテープは、手縫いやミシンをしなくても裾上げできるアイテムです。アイロンで接着できるタイプや、ストレッチ素材のズボンに使えるものなどがあり、100円ショップや手芸店などで購入できます。
アイロンで接着できる裾上げテープを使用する場合、裾上げするラインを決めたら、先にアイロンで折り目を付けておきます。折り目が戻らないようにまち針で止めておきましょう。
次に裾を一周するように裾上げテープを当てて、必要な長さを測りましょう。裾上げテープの素材にもよりますが、アイロンの熱で縮みやすいので、使用する裾上げテープは、2cm〜3cmほど長く切っておくことがポイントです。
裾に裾上げテープの接着面を置き、裾上げテープの上に当て布を乗せます。説明書に記載してある温度でアイロンを10秒ほど当てる作業を繰り返します。アイロンを滑らせるのではなく、押し当てながらゆっくり進めるのがポイントです。接着方法は商品により異なるので、必ず確認してから行ってください。
最後までアイロンをかけて、余った部分はハサミでカットします。
ミシンを使うポイント
ミシンを使う裾上げは、頑丈に仕上げたい方におすすめです。手縫いと比べて、縫い目が目立ちやすくなりますが、コツを掴めば簡単に裾上げすることができます。
ミシンで裾上げをする際、まず裾上げするラインを決めて、チャコペンで目印を付けます。裾を三つ折りにしてまち針で止め、端の部分から一周ミシンをかけて完成です。
ミシンを使う場合は、生地を引っ張りすぎずに、ゆっくり縫うことがポイントです。裾上げする部分が長いときは、必要ない部分をあらかじめハサミでカットしておきましょう。
裾上げの長さを決める際のポイント
裾上げを行う前に、理想的な裾の長さを把握し、どの長さにするのかを決めてから作業に取り掛かるとよいでしょう。ここでは、長さを決める際のポイント4点と、長さを固定するときの注意点について紹介します。
ズボンの太さに合わせた長さの調整
裾上げする長さは、ズボンの太さに合わせることがポイントです。ズボンの太さによって、理想的な裾の長さが異なります。
たとえば、ストレートタイプはかかとから2cm〜3cmほど、スキニータイプはかかとから6cm〜8cmほど、ワイドタイプはかかとから5mm〜1cmほどが理想的とされています。
スキニーパンツのような細めのズボンは、裾を短くするとすっきりした印象になるでしょう。ワイドパンツのような太めのズボンは、裾を長めにすると理想的な着こなしができます。
裾の長さを設定する際は、着用する方の股下の長さを考慮することも大切です。
生地の種類に応じた長さの設定
裾上げする長さを決める際、ズボンの生地の種類に応じて決めることもポイントです。生地の種類には、綿100%素材やウール素材、合成繊維、シルク素材、ストレッチ素材などがあります。
適切な裾の長さは、綿100%素材がかかとから2cm〜3cmほどです。綿100%素材のズボンは、カジュアルテイストのものが多いので、Tシャツやパーカーなど、さまざまなコーデが楽しめる長さに設定することがポイントです。
ウール素材は、かかとから1cm〜2cmほどに設定するとよいでしょう。ウール素材のズボンは、ビジネススーツやフォーマルスーツなどのズボンとしても着用されることがあり、どちらにも対応できるように長めに裾上げするのがポイントです。
合成繊維やシルク素材の裾の長さは、かかとギリギリが目安です。合成繊維やシルク素材のズボンは、柔らかい生地ならではのゆるやかなヒダやたるみを楽しめるよう、かかとが見えるか見えないかくらいの長さに設定するのが理想とされています。
ストレッチ素材の裾の長さは、かかとから6cm〜8cmほどが目安です。ストレッチ素材のズボンは、動きやすさを重視する方が着用することが多く、くるぶしの下に裾の長さを設定することで、軽やかな印象を与えます。
着用シーンに合わせた丈の長さ
ズボンを裾上げする際、カジュアルやフォーマルなど、着用シーンに合わせて裾の長さを決めることがポイントです。カジュアルな着こなしをしたい場合や動きやすさを重視したい場合は、短めにくるぶし付近に裾の長さを設定するとよいでしょう。
一方で、ビジネスやフォーマルなどの場面では、くるぶしが見えないかかと付近に裾の長さを設定することがポイントです。実際にズボンを着用してみて、着用シーンをイメージしながら長さを決めるとよいでしょう。
そのほか、着用するズボンに合わせて靴を選ぶ場合は、着用シーンに合わせたズボンと靴との組み合わせから、適切な長さを決めることもポイントです。ご自身の好みに調整するほか、周りにどんな印象を与えたいかを考えながら、裾上げする長さを決めてみましょう。
長さを固定するときの注意点
ズボンの裾上げでは、どの長さにするかを決めるだけではなく、左右の裾の長さが同じになるように固定することが大切です。手縫いやミシン、裾上げテープを使う際は、事前に折り目を付けておく作業がとくに重要です。
裾の長さを固定する際、どの部分まで裾上げするか長さを決めたら、まち針やクリップを使って目印を付けます。次に、アイロンをかけて折り目をしっかりと付けましょう。
うまく折れない場合は、裾の内側に厚紙を挟みながらアイロンをかけるとまっすぐな折り目が付きやすいです。
裾上げが自分でできないときの対処法
自分で裾上げを行おうとしたものの、思ったように仕上げられなかったケースや、忙しくて裾上げする時間がない場合もあるでしょう。ここでは、ズボンやスカートの裾上げをご自身で行うのが難しいときの対処法を3つご紹介します。
洋服のお直し専門店に依頼する
洋服のお直し専門店は、洋服のリフォーム店とも呼ばれており、ズボンやスカートの裾上げに対応しています。洋服のお直しに特化しているので、丁寧かつスムーズに対応してもらえるでしょう。
洋服のお直し専門店での裾上げや裾直しは、1,000円〜1,500円ほどが相場となっています。全国チェーン店や地域密着型の店舗などがあり、お店によって価格や完成までにかかる時間が異なります。
洋服クリーニング店で依頼する
洋服クリーニング店は、洋服のクリーニングをメインとしている店舗であり、裾上げはオプションとして提供されています。すべてのクリーニング店で提供されているメニューではないため、店舗に確認する必要があります。
洋服クリーニング店で裾上げを依頼する場合、洋服お直し専門店と比べると、仕上がりに時間がかかるケースが多いです。スケジュールには余裕を持って依頼しましょう。
洋服クリーニング店での裾上げは、1,000円〜1,500円ほどが相場となっています。洋服のお直し専門店での依頼と相場は同じくらいですが、完成までに時間がかかることを理解したうえで依頼しましょう。
購入店で裾上げを依頼する
ズボンやスカートを購入した店舗のなかには、購入後に裾上げに対応してくれるところがあります。購入時のみに対応してくれる店舗が多く、ズボンやスカートを購入して裾上げをしてもらってから手元に渡る流れとなっています。
購入店での裾上げは、購入時の依頼で無料、購入後の依頼で1,000円ほどが相場です。購入後に裾上げを依頼する場合、まず対応してもらえるか確認し、できないときは洋服お直し専門店や洋服クリーニング店などに依頼するとよいでしょう。
まとめ
ズボンやスカートの裾上げをご自身で行う場合、縫い目を目立たせたくないときは手縫い、簡単に仕上げたいときは裾上げテープ、頑丈に仕上げたいときはミシンがおすすめです。きれいに仕上げるために、裾上げしたい丈をアイロンで固定するのがポイントです。
ご自身で裾上げするのが難しい場合は、洋服お直し専門店や洋服クリーニング店、購入店に依頼するとよいでしょう。購入時に依頼すれば、無料で対応してもらえるケースもあります。
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