介護施設の制服に求められる機能やデザインは?選び方のポイントを解説!!
2024.04.23
目次
少子高齢化によって介護施設は年々増加しており、介護施設といってもさまざまな施設形態があります。制服に関しては、ひと昔前まで介護施設で働く人と言えば、落ち着いた印象のものがほとんどでしたが、時代とともに少しずつ変化しています。
近年は、ほかの施設と差をつけるために、コンセプトに沿ったデザインやカラーにこだわったお洒落な制服を採用している施設が増えているのです。そもそも、介護施設に制服は必要なのか、導入すべき理由について紹介します。また、制服に求められる機能やデザイン、選ぶ際に押さえておきたいポイントについても詳しく紹介します。
介護施設に制服を導入すべき理由
施設によっては規定内の私服で働く職場もありますが、多くの介護施設では制服が用意されています。制服があることで仕事モードへの切り替えができ、施設の統一感がでるでしょう。
そのほかにも、介護施設に制服を導入することで得られるメリットは多くあります。では、制服を導入すべき理由を詳しく紹介します。
衛生的だから
施設を利用するのは70歳以上の高齢者が多く、病気への抵抗力が若者より弱いです。私服勤務の場合は、出勤した服のまま勤務する方もいるため、外から持ち込んだ菌が利用者に影響を与えてしまう可能性があります。
制服があれば出勤して着替えるため、施設に菌を持ち込んだり、施設から菌を持ち出したりするリスクを防げます。加工が施された制服を導入すれば、効果はさらに上がるでしょう。衛生管理・感染対策から清潔感を保てるというのは大きなメリットです。
スタッフの見分けがつきやすくなるから
介護施設は社員や利用者だけでなく、利用者の家族や友人、ボランティアで訪れた慰問団など、さまざまな方が出入りしています。制服があれば、社員であることが一目で分かるため、不明点を社員に話しかけやすく安心して施設を利用できます。
また、社員であることが判断しやすいことは、新しく施設を利用する方にも安心してもらえる要素です。
クリーニングなどの負担を軽減できるから
介護施設で働く人は入浴や排泄、食事などの介助するため、衣服は汚れやすいです。私服の場合は、汚れた衣服を持ち帰ることが必要です。しかし、制服の場合は、施設がクリーニングしてくれることも多く、服装を考える必要がなくなるため働く人の負担を軽減できます。
介護施設の制服に求められる機能
制服は働く人が作業しやすくするためにも、機能性に優れたものを選ぶ必要があります。また、施設のイメージに繋がるため、デザインも重要です。ここからは、選ぶ基準となるポイントを紹介します。
抗菌機能
雑菌の繁殖を抑える抗菌機能は、介護服にとって重要視するべき機能です。施設は集団で過ごすため、衣服に付着した汚れから雑菌が繁殖して食中毒などを引き起こすと、施設全体に広がってしまう可能性が高くなります。感染拡大防止にも繋がるため、菌の増殖を抑制する抗菌機能を備えておくとよいでしょう。
防汚機能
介護の現場で働く人は衣服が汚れやすいため、汚れがつきにくい素材や汚れが落ちやすい加工が施された介護服がよいでしょう。また、汚れがつきにくいことで清潔感を保てるのもメリットです。
動きやすさ
介助するために立ったり座ったり、抱き上げた利用者を車椅子へ移動したりと、施設で働く人は何かと動き回ることが多いです。そのため、作業しやすいよう伸縮性のあるストレッチ素材の服装がおすすめです。冬場も動き回って汗をかくため、速乾性や通気性に優れた服装を選ぶことで不快感を軽減できます。
靴は、スニーカーのように軽くて動きやすく、着脱のしやすい靴を選ぶことが望ましいでしょう。
シンプルなデザイン
介護する際は、利用者の身体に直接触れる機会が多いため、服についているボタンやファスナーなどで思いがけない事故に発展してしまうこともあります。未然に防ぐためには、なるべくシンプルなデザインの制服を選ぶことが望ましいです。
ポケットが多い服装は、中の物が落下して怪我を負わせてしまう可能性があるため、制服を選ぶ際は利用者の安全面に配慮があるかを意識するとよいでしょう。
カラフルな色合い
明るい色の服は、気持ちや雰囲気を明るくさせる効果があります。近年は、カラフルでおしゃれな制服を取り入れている介護施設も多く、働く人や見る人が明るい気持ちになれます。
また、色を取り入れることで施設のイメージカラーが印象づいたり、利用者が働く人を覚えやすくなったりと、多くの相乗効果が生まれて施設全体のイメージアップにもつながるでしょう。
介護施設別 制服選びのポイント
介護施設の制服に求められる機能について紹介しましたが、働く施設の形態や施設の方針によっても選ぶポイントは異なります。
ここからは、施設の形態ごとの特徴を踏まえたポイントを紹介します。
特別養護老人ホームの制服選びのポイント
特別養護老人ホームは、家での生活が困難な高齢者に対して、生活全般の介護を提供する施設のため、身体介助をする機会が多くあります。そのため、動きやすい服装であることが必須条件となり、トップスはTシャツやポロシャツ、ボトムスはジャージやチノパンが一般的です。
常に動き回り、利用者との距離が近づくことが多いため、通気性・安全性が備わり、手入れがしやすい制服を選ぶことが大切です。
有料老人ホームの制服選びのポイント
有料老人ホームは、高齢者の心身の健康を保ち、生活を安定させることを目的とした施設です。介護付・住宅型・健康型など施設によって、コンセプトが異なります。そのため、コンセプトをアピールできるように、制服でイメージを統一する施設が多い傾向にあります。
高級感をコンセプトとしている施設が多く、ホテルスタッフのような高級感のある制服や、デザインにこだわったスタイリッシュな制服を採用している施設もあります。
デイサービスの制服選びのポイント
デイサービスは施設に入所せず、昼間に日帰りで利用できる通所介護サービスのことです。ポロシャツやジャージなどの動きやすい服装が一般的ですが、近年は有料老人ホーム同様にデザインにこだわった制服を採用している施設もあります。
たとえば、ハワイアンテイストをコンセプトにしている施設は、アロハシャツを制服にしたり、リハビリ中心の施設はスポーティーな制服にしたりと、制服にこだわることで他の施設との違いをアピールできます。
訪問介護の制服選びのポイント
訪問介護は、利用者が在宅のまま自立した日常生活が出来るよう、利用者の家を訪問するサービスです。そのため、ポロシャツやジャージが一般的です。利用者と外を散歩したり、買い物のために自転車で移動したりするため、動きやすい制服であることがポイントです。
また、寒い季節はアウターが必要となるため、アウターも事業所から支給する場合はスポーツ用ジャケットなどの動きやすいものを選ぶことがポイントです。
病院の制服選びのポイント
病院は、動きやすいTシャツやポロシャツが制服として支給されるケースが一般的です。とくに、病院は看護師やリハビリスタッフなどさまざまな職種の方が働いているため、見分けが付きやすいように職種ごとに制服の色を変えていることが多いです。
こちらの記事では、介護服の選び方について解説しています。適している制服や失敗例も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
制服の着用は、働く人が施設の一員であるという意識が高まり、施設の一体感が生まれます。こだわりのある制服は、働く人のモチベーションや利用者のイメージを変えて、企業の想いを込めたかけがえのない一着となるでしょう。
カーシーカシマは、制服を通して働く人が自分らしく、一人ひとりが活気よく働けることを願ってデザインし続けています。デザインや素材、機能性にこだわったブランドの制服だけでなく、企業の想いを形にしたオンリーワンの制服づくりのお手伝いもしています。
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