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エコ素材ユニフォームに関する地球環境への取り組みと制服を紹介

2023.06.28

環境問題への関心が高まっている今、ユニフォームの世界でも、エコ素材を使用したラインナップに注目に集まっています。

ユニフォームは、店舗の第一印象を決める要素のひとつです。地球環境や人体にやさしい素材を採用すれば、コストを抑えつつ、環境問題に積極的に取り組む姿勢をアピールできます。

今回は、エコ素材の基礎知識や認定マーク、ユニフォームにまつわる環境問題への取り組みなどを紹介します。ぜひ、ユニフォーム選びの参考にしてみてください!

 

エコ素材とは

エコ素材とは、環境に配慮した原料を使用し、生産段階においてもCO2や廃棄物などの排出量削減を図りながら生成された素材のことです。ユニフォームでは、使用済みのペットボトルを原料とする再生ポリエステル繊維などあります。

日本では、グリーン購入法によって、民間企業や国民においてもグリーン購入に努めるよう求められており、ユニフォームについても、再生 PET樹脂配合率が 25%以上などの基準が設けられています。

 

エコ素材マークの種類

消費者が商品やサービスを選択する際に、便利なものが、第三者機関によってつけられているエコ素材マークです。ここでは、ユニフォームでよくみられるエコ素材マークを紹介します。

 

エコマーク

エコマークとは、公益財団法人日本環境協会によって、生産から廃棄にわたるライフサイクルすべてを通して、環境への負荷が少ないことが認められた商品やサービスにつけられるものです。

グリーン購入法の判断基準よりも厳しい基準が採用されているため、より信頼性の高いマークとして、広くグリーン購入の目安に用いられています。制服・作業服では、再生ポリエステルを商品全体の重量比で50%以上使用している商品が判断基準です。

エコマークの認知度は非常に高いことから、一目で取り組みが伝えやすい印だといえるでしょう。

 

エコ・ユニフォームマーク

エコ・ユニフォームマークは、グリーン購入法の施行を機に、日本被服工業組合連合会によって制定されたマークです。制服・作業服の判断基準は、再生PET樹脂から得られるポリエステルが製品全体の重量比で25%以上と、グリーン購入法と同等の基準が設定されています。

日本被服工業組合連合会は、業界内でも早くから再生PET樹脂を使用したユニフォームの生産・販売に取り組んできた団体です。社会の資源循環型をイメージした独自のマークを活用して、ユニフォームの3R(リユース・リデュース・リサイクル)を普及推進しています。

 

ペットボトルリサイクル推奨マーク

ペットボトルリサイクル推奨マークは、ペットボトル協議会によって、使用済みペットボトルのリサイクル品を使用した商品につけられるマークです。

主な認定基準は、日本国内で回収された使用済み ペットボトルで再商品化されたフレーク、ペレットまたはパウダーが 25%以上原料として使用されており、商品の主要構成部材として利用されているものです。グリーン購入法基準とも合致するため、グリーン購入の目安にもなります。

 

カーボンオフセットマーク

カーボンオフセットとは、自らで削減できないCO2を、ほかの企業や人が行う排出削減活動を支援することでオフセット(埋め合わせ)しようという考え方です。誰もが参加できる温暖化対策への取り組みとして、環境省からも推奨されています。

カーボンオフセットマークは、環境省のカーボンオフセット第三者認証基準に基づいて認証された商品やサービスにつけられます。マークが付与されたユニフォームを購入することは、つまり、CO2の排出削減に努める企業に賛同しているという意思表示になります。

 

ユニフォームに関する地球環境への取り組み

近年、あらゆる分野で、地球環境に配慮した取り組みを実践・賛同する動きがみられます。ユニフォームを扱う業界も例外ではありません。

 

再生ポリエステル繊維

ユニフォームの再生繊維について語るうえで欠かせないのが、再生ポリエステル繊維です。再生PET繊維や、リサイクルポリエステル繊維などと表されることもあります。

ユニフォームに多用されているポリエステルは、主に石油を原料とした化学繊維です。一方の再生ポリエステルは、主に廃棄されたペットボトルをリサイクルしてつくられます。

耐久・伸縮性に優れ、高い吸湿・吸水性を持つポリエステル繊維は、ユニフォームに適した繊維のひとつです。積極的に再生ポリエステル繊維を使用することは、ごみの発生量を減らすだけでなく、限りある資源である石油の使用量抑制にもつながります。

 

使用済みユニフォームのリサイクル

新しいユニフォームを導入した際に、これまで使っていたユニフォームの処理に困った経験がある人も多いのではないでしょうか。使用済みユニフォームは、事業活動によって排出される産業廃棄物です。多くの場合、回収後には埋め立て、もしくは焼却処理されてしまいます。

そこで登場したのが、使用済みユニフォームのリサイクルです。環境にやさしい素材でユニフォームをつくるだけでなく、使い終わったものは回収し、適切にリサイクル処理できる体制が整ってきています。

環境大臣による広域認定制度の認定を受けている製造・販売元であれば、都道府県の枠を超えて、使用済みユニフォームの回収・再利用が可能です。

 

カーボンオフセット対応ユニフォーム

ユニフォームのなかには、カーボンオフセット対応商品とされているものがあります。対応商品を購入した場合には、契約した着数分のCO2排出権クレジットが販売もとにオフセットされる仕組みです。CO2排出権クレジットは、販売元によって日本政府の償却口座へ移転されます。

つまり、対応商品を1着購入するたびに、間接的に温室効果ガスの削減に貢献できるわけです。証明タグをユニフォームに貼付することも可能で、企業としての取り組みをアピールできたり、社員への環境意識の啓発につながったりもします。

 

NEDO(ネド)

ユニフォームの製造・販売元が独自に賛同している活動に着目してみるのもおすすめです。一例として、NEDO(ネパール教育開発機構)があります。

NEDOは、日本において貧困のイメージが強かったネパールの自然環境の恵みや豊かさといったよい面も伝えたうえで、ネパールの発展を共に考えていこうという団体です。NEDOに賛同することで、ネパールの教育支援を後押ししている企業もあります。

 

エコ素材ユニフォームの一例

最後に、エコ素材を使用したユニフォームのラインナップを紹介します。どのような素材があるのか、紹介していきます。

 

SILICA COOL TRICOT(シリカ クール トリコット)

シリカクールトリコットには、機能性ポリエステルと吸湿・放湿性に優れたキュプラを組み合わせたモイステックスが使用されています。

モイステックスは接触冷感素材でもあることから、夏用ユニフォームにおすすめの素材です。クールビスを実現し、地球にやさしく処分できる、環境への負荷が少ないユニフォームが作れます。

モイステックスの原料となっているキュプラは、綿花の種から生まれた再生セルロース繊維です。生分解性があるため、土に埋めても自然にかえるうえ、ほとんど有害物質を発せず焼却処理ができます。

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Double Cloth by BRING Material(ダブルクロスバイブリングマテリアル)

ブリングシリーズは、使用済みユニフォームを原料としたBRING Materiaをブレンドした循環型素材でつくられるラインナップです。

BRINGとは、ものを再生し続けるサーキュラーエコノミーを目指すリサイクルの取り組みのことです。服から服を作ることで実現しています。

クリンプ形状の特殊構造加工糸LUXTRIMAを使用して高いストレッチ性を再現するほか、導電糸入りで静電気の発生も防げます。環境に配慮した仕事のパフォーマンス向上も期待できるユニフォームです。

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SUSTINA Mat Worsted(サスティナマットウース)

サスティナマットウースは、優れた伸縮性を備えるソロナ繊維と、地球環境にやさしいオーガニックウールをブレンドしたサスティナブル素材を使用するラインナップです。

ソロナ繊維は、植物由来樹をもとにつくられています。柔らかくストレッチ性と耐久性を併せ持つ、ユニフォーム向きの素材です。

オーガニックウールは、害虫駆除剤をはじめ環境を害するとされる化学薬品を3年以上使用しない、有機的な牧羊地で育った羊の毛を使用しています。生産工程においてもCO2の削減に貢献する、ナチュラルで健康的なエコ素材です。

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SOALON PIQUE(ソアロンピケ)

ソアロンピケは、天然の樹木からできるパルプを主原料とする繊維・ソロアン(トリアセテート)と、ペットボトルからつくられた再生ポリエステル繊維・エコルナが使われているラインナップです。

ソアロンの原料となる木材が育つ森林は、適切な伐採によってしっかりと管理されています。エコルナは、高度な製糸技術の組み合わせによってペットボトル100%で構成される、エコマーク認定製品です。約28本分のペットボトル(1.5L)から、1kgの糸を生成できます。

まるでシルクのような光沢感とやわらかな風合いで、速乾性に優れているサスティナブルな快適素材です。

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EGG BALE BROAD(エッグベールブロード)

エッグベールは、卵殻膜から生まれた新素材・エッグベールでつくられているラインナップです。「環境変化から肌を守る」をコンセプトに、しっとりとした肌触りが心地よさを生み出しています。

卵殻膜プロテインと生体適合性ポリマーを融合し、合成繊維の表面に固着させる技術を確立したことにより生まれたエッグベールは、肌触りだけでなく、吸湿・吸水性や汚れが落ちやすく、制電性に優れた素材です。

発汗時の湿気を素早く吸収・放出することで、ユニフォーム内の温度をコントロールし、快適な着心地をキープしてくれます。

 

まとめ

地球温暖化をはじめとする環境問題に対する取り組みは、たとえ小さな1歩でも、今できることからはじめてみることが重要です。企業の顔ともいえるユニフォームにおいても、取り組みは可能です。

まずは、エコ素材を使用するものを選ぶところからはじめましょう。その際には、エコ素材マークをチェックしてみてください。素材のほかにも、使用済みユニフォームのリサイクルやカーボンオフセットといった取り組みを導入するユニフォームメーカーも登場してきています。

カーシーカシマは、環境・社会・人に優しいユニフォームで、地球環境への負荷軽減に取り組む会社です。サスティナブルなユニフォームの導入を検討中であれば、ご希望に寄り添ったご提案をさせて頂きますので、お気軽にカーシーカシマにご相談ください。

 

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