ユニフォームのサイズを選ぶときの基本!採寸方法とサイズの目安
2023.07.13
目次
ユニフォームを選ぶ際「ウエストが64cmだから同じ寸法の服を選ぼう」と思っていませんか?
実はそれは誤りかもしれません。ユニフォームのサイズ表記を正しく理解していないと、届いた服が着られないということも起こります。
この記事ではユニフォーム選びの基本から、サイズの測り方、選ぶ際に気をつけるべきポイントについて触れていきます!
普段着とユニフォームの違いについても解説しているため「普段着とユニフォームがどう違うのか知りたい!」という方にもおすすめです。
ユニフォームのサイズを選ぶときの基本
ユニフォームには2種類のサイズ表記の「仕上がり寸法」と「ヌード寸法」があります。
この2つの表記方法を正しく理解していないと「届いたユニフォームのサイズが合わない」といったケースが出てきます。
以下で詳しく解説していきます。
仕上がり寸法とは
仕上がり寸法とは、ユニフォームのサイズのことです。商品サイズや上がり寸、製品実寸などと表記しているメーカーもあります。
実は服を選ぶ際に、仕上がり寸法だけを見て購入してしまうと失敗してしまうため、注意したいポイントになります。
たとえばウエスト70cmのひとが仕上がり寸法70cmのユニフォームを着た場合、お腹にすき間がないため、しめつけられてしまいます。
ユニフォームは少しゆとりがあった方が作業をしやすいため、仕上がり寸法のサイズを表記しているメーカーで服を購入する際は、少し大きめのサイズを選びましょう!
ヌード寸法とは
ヌード寸法とはユニフォームを着る人の、身体のサイズのことです。適応寸法や対応サイズ、適応身長などと表記されている場合もあります。
メーカーやブランドのタグにS・M・Lサイズや7号、8号、10号などと表記されているのがヌード寸法です。
ユニフォームの採寸方法
正しいユニフォームの測り方を知っておくことで、間違いのないサイズを選べます。
以下で詳しいユニフォームの採寸方法を解説します。
仕上がり寸法の場合
現在着用しているユニフォーム、もしくは近い形状で最も楽な衣服で測ります。
衣服は床に水平に置いて、まっすぐに伸ばしてから計測するようにしてください。
上衣
上衣は、着丈と袖丈、胸囲、肩幅を測る必要があります。
ラグランスリーブというコートでよく見るデザインの服装は、袖と肩のポイントが重なっているため肩幅は測りません。代わりに裄丈(ゆきたけ)を測ります。
着丈:服のたての長さが着丈です。背中の中央の衿のつけ根から裾までを測ります。
肩幅:左の肩の先から右の肩の先までを直線で測ります。
胸囲:左の脇下から右の脇下までを直線で測り、2倍の数値をかけたのが胸囲です。
袖丈:肩の切り替え部分から袖口までを測ります。
裄丈:肩幅の半分に袖丈を足した値が裄丈になります。
下衣
下衣は腰囲、股下、股上を計測します。
腰囲:前ベルトの中央部分から後ろベルトの中央部分の1番細いところを計測した値×2倍が胸囲になります。
股下:内またのステッチとステッチの中央から縫い目にそって裾までを計測します。
股上:前ベルトの中央上部から内またの縫い目までそって測ります。
ワンピース
ワンピースは上衣にプラスして、総丈のサイズも求められることが多いです。
総丈:リブを含む首の横から裾までを測ります。
ヌード寸法の場合
ヌード寸法の場合は薄手の肌着や衣服を着た状態で計測します。
胸囲:腕を下ろした状態で、胸の1番高い位置にメジャーを水平にあてて、しめつけないように測ります(腕は含まない)。
ウエスト:お腹を凸凹させずに自然な状態で、腰の1番細い部分を水平に1周分測ります。
ヒップ:おしりの1番ふくらみがある部分を水平に1周分測ります。
肩幅:首の後ろつけ根を通る両肩先までの長さを計測します。
袖丈:腕を下げた状態の肩先から軽くひじが曲がった部分まで測り、そのまま手首までそって測った長さが袖丈になります。
裄丈:肩幅と袖丈の数値を足した値が裄丈です。
首周り:のど骨を通る位置を水平に1周分測ります。
股上:イスに座り、ウエストからイスの座面までの垂直の長さを計測します。
股下:気をつけの姿勢で股からくるぶしまでの長さを計測します。
わたり周り:太もものつけ根を、立ったままメジャーをまわして計測します。
着丈:首の後ろつけ根から背骨を通って裾までを測ります。裾は好みや着心地のよさにより異なります。
ユニフォームのサイズの目安
自分のサイズがわからないという方は、以下でユニフォームのサイズの目安を紹介しているため参考にしてみてください。
仕上がり寸法の目安
仕上がり寸法は、お店のスタッフがユニフォームを平置きにして計測しているところが多いです。
以下が仕上がり寸法の目安となります。単位はすべてcmです。
・【S】サイズの胸囲108、肩幅49
・【M】サイズの胸囲112、肩幅50.5
・【L】サイズの胸囲116、肩幅52
・【2L】サイズの胸囲120、肩幅53.5
・【3L】サイズの胸囲124、肩幅56.5
・【4L】サイズの胸囲130、肩幅58
ヌード寸法の目安
ヌード寸法はJIS規格で定められています。
JIS規格とは、日本産業製品に関わる寸法や性能、測定方法などを定めたものです。
以下がJIS規格の女性のヌード寸法です。
・【S】サイズの胸囲72~80、身長145~157、ウエスト58~64
・【M】サイズの胸囲79~87、身長150~162、ウエスト64~70
・【L】サイズの胸囲86~94、身長155~167、ウエスト69~77
・【2L】サイズの胸囲93~101、身長160~170、ウエスト77~85
・【3L】サイズの胸囲100~108、身長160~170、ウエスト85~93
以下がJIS規格の男性のヌード寸法です。単位はすべてcmです。
・【S】サイズの胸囲80~88、身長155~165、ウエスト68~76
・【M】サイズの胸囲88~96、身長165~175、ウエスト76~84
・【L】サイズの胸囲96~104、身長175~185、ウエスト84~94
・【2L】サイズの胸囲96~104、身長175~185、ウエスト84~94
・【3L】サイズの胸囲104~112、身長175~185、ウエスト94~104
・【4L】サイズの胸囲112~120、身長175~185、ウエスト104~114
ヌード寸法の表記からユニフォームを選ぶ際は自分が事前に測った身体のサイズを基準にして見ていきます。
たとえば、上記のヌード寸法でウエストが68~76cmの場合、ボトムスのサイズが68~76cmとはならないのでご注意ください。ウエストが68~76cmあるひとが、ある程度のゆとりをもってきれいに着用できるサイズが68~76cmなのです。
ユニフォームのサイズを決める際に押さえておくべきこと
ユニフォームのサイズを選ぶ前に以下のことを考慮に入れておくと、失敗のない買い物ができます。
普段着との違いを考慮する
アパレル服とユニフォームの違いは、働くことを想定しているかどうかです。
たとえば、高所や難所での作業を行う際のユニフォームは、腰の部分に作業道具が入った容器をぶらさげやすいように着丈が短くなっていることがあります。
腰やひざを曲げる動作が多い介護・医療ウェアは、かかんだときに背中が見えないように着丈が長くなっています。
普段着はMサイズを選んでいても、ユニフォームの場合は着丈や裾の長さなどが異なるケースがあり、LサイズやSサイズなどが合うこともあります。
普段着で着用しているサイズがユニフォームで合うとは限りません。
サンプル品で試着する
ユニフォームは購入する前に、可能であるならば試着するようにしましょう。
ネットショッピングで購入する場合も、無料でサンプル貸し出しサービスを行っているサイトもあります。
「ユニフォームサンプル」と検索すればサンプルがレンタルできるサイトが出てくるため、品数が多い、デザイン性が高い、機能性が抜群などのポイントから選びます。
とくにボトムスは、股上の高さによってウエストサイズやウエストの位置が変わってくるため、ウエスト表記しかされていない場合は注意が必要です。
股上が深めだとウエスト位置は高くなり、ウエストは細くなります。反対に股上が浅めだとウエスト位置は低くなり、ウエストは太くなります。
洗濯による縮みを考慮する
ユニフォームを選ぶ際は洗濯による縮みを考慮する必要があります。
洗濯すると縮みやすいのは綿100%や麻、レーヨンなどの天然素材です。一方でウールやポリエステルは、洗濯しても縮みにくい素材です。
乾燥機を使用して乾かす際も、熱風をあて続けるため、熱に弱い素材は生地が縮んでしまう恐れがあります。乾燥機の熱に弱いのは綿100%や麻、レーヨンなどです。
洗濯による縮みを考えるならば、一回り大きいサイズか、洗濯や乾燥機の熱に比較的強いポリエステルの入ったユニフォームがおすすめです。
着心地の違いを確認する
ユニフォームは、同じサイズでも生地の素材やデザインにより着心地の違いが出てきます。
伸縮性にとぼしい素材を使用したユニフォームを選ぶ場合は、少し大きめのサイズを選ぶと作業するときにきゅうくつ感を感じないのでおすすめです。
また、メーカーによっては着丈や袖丈などが異なるため、Mサイズであっても通常よりも大きいもの、逆にタイトなものもあります。
着用したときにダボッとした格好になる、またはピチピチの格好だとお店の印象を下げてしまう可能性もあります。購入してから後悔しないように事前に確認するようにしましょう。
ゆとりを持って選ぶ
体型は年々変化するため、ユニフォームはサイズにゆとりがあるものを選ぶのがおすすめです。
自分の体型が変化しても、ユニフォームのサイズが大きいものならまだ対応できますが、小さいものは着用できなくなる可能性があります。
買い替えのコストを減らすためにもゆとりのあるサイズ選びが肝心です。
また、ゆとりのあるユニフォームは、快適に作業する際にひざが曲げやすい、うでを上げやすいなどのメリットがあります。
まとめ
ユニフォームのサイズ表記には、仕上がり寸法とヌード寸法があります。
仕上がり寸法で選ぶ際はゆとりをもったサイズ選びを、ヌード寸法で選ぶ際はメーカーやブランドによりサイズに違いが出ることを覚えておきましょう!
またユニフォームは、職業用として機能性をあげるために通常よりも着丈が短い、または長いなどのケースがあります。間違いのないサイズ選びを行うためには、事前に商品サンプルを試着してみて実際のサイズ感を確かめたほうが無難です。
サンプルが試せない場合は、快適に作業しやすいようにゆとりをもったサイズを選ぶと、買い替えのコストを減らせます。
これらの点に気をつけながらベストなサイズ選びをしてみてください。
今回の記事を参考に、ご希望に寄り添ったご提案をさせて頂きますので、お気軽にカーシーカシマにご相談ください。